NETISについて基本的な事項を確認したい方のために、今回の記事ではNETISについてまずは概要を説明してから、Q&A方式でよくある質問に回答致します。
「NETIS制度キホンのキ」という動画でもNETISの基本事項について説明しておりますので、ご興味がある方はご参照ください。(動画の長さ:3分36秒)
NETISの概要
NETIS(New Technology Information Systemの略)は国土交通省が運営するインフラ関連の新技術に関するデータベースです。概要を以下の表にまとめました。
読み方 | ネティス |
運営者 | 国土交通省 |
運営目的 | 良質なインフラ整備のために民間の有用な新しい技術を公共工事で活用したいと考えている国交省が、そうした技術の共有及び公開のために運用している |
登録費用 | 登録に費用はかからない(ただし、登録代行のコンサルを利用する場合にはコンサル費用がかかる) |
閲覧者 | 国や地方自治体など発注者、民間のコンサルなど |
公式サイト | https://www.netis.mlit.go.jp/NETIS/PubEntrance/PubEntrance?ReturnUrl=%2fNETIS |
NETISに関するQ&A
Q1:NETISに登録するメリットは何ですか?
Q2:NETIS登録できる技術はどのような技術ですか。
回答:
NETIS登録する際にまずは絶対に満たしておきたい要件は、①公共工事で活用できる技術であること、②技術が成立していること、です。また、もう一点気を付けておきたい点は、新しい技術であることです。詳細はこちらのブログをご参照ください。
Q3:登録したい製品の現物はないけれど、登録申請することはできますか。
回答:
申請予定の製品の現物がないと技術のが成立しているとみなされない可能性が高いです。しかし、施工実績などの状況によっては登録できるかもしれません。
Q4:誰でもNETISの申請者になることができるのですか
回答:
日本国内に拠点のある個人または法人ならば、申請者になることができます。海外の技術であっても、国内に代理店や何等かの形の拠点があれば申請することができます。
Q5:申請手続きについて教えてください。
回答:
まずは該当する技術事務所に事前審査を依頼します。事前審査が通過したらサイトのIDとパスワードが発行されますので、それを用いて本申請をすることになります。事前審査、本申請のいづれにおいても国交省とのやり取りが発生します。
Q6:事前審査と本申請の書類の提出先を教えてください。
回答:
事前審査と本申請は同じ技術事務所に提出してください。提出先の技術事務所は「工種」によって異なりますので、国交省のサイトで確認してください。
https://www.netis.mlit.go.jp/InternalNETIS/Files/Manual/16/ukestukeitiran.pdf
Q7:NETISの登録されると、どれくらいの期間サイトで公開されるのですか。
回答:
登録の翌年度4月1日から基本的に10年間公開されます。「推奨技術」または「準推奨技術」に選定された技術は15年間掲載されます。
q8:「推奨技術」とは何ですか。
回答:
外部有識者の審査において、特に画期的とみなされた技術のことです。この審査では「推奨技術」、「準推奨技術」、「評価促進技術」を選定します。
Q9:NETISに登録した技術の掲載期間が切れそうです。もう一度登録できますか。
回答:
国交省は「再登録」を認めていません。現在登録している技術や以前に登録していた技術は「新規性」の観点から再登録は難しいでしょう。ただし、以前に登録した時から改良点などがあれば、その場合にはまた新たな技術として登録に成功することもあります。詳細はこちらのブログをご参照ください。